竣工美装とは、ビルやオフィスの建設・改装工事が完了した後、施主に引き渡す前に行う最終仕上げの清掃です。工事中に発生したホコリや汚れを徹底的に取り除き、美しく仕上げることで建物の第一印象を向上させます。

1.窓ガラスの清掃

建物の印象を左右する窓ガラスは手垢やホコリ、工事中に付着した汚れが目立ちやすい箇所です。専用のガラスクリーナーを使用し、拭きムラのないキレイな仕上がりを目指します。特に高層ビルや大型施設では高所作業が必要となるため、プロに依頼することがおすすめです。

2.水回りの清掃

トイレや洗面台、キッチンなどの水回りは使用頻度が高く、汚れが蓄積しやすい場所です。石鹸カスや水垢、カビなどを専用の洗剤で除去し、ピカピカの状態に仕上げます。また、水回りの衛生状態は建物の評価にも影響するため、細部まで丁寧に磨き上げます。

3.ワックス塗布

フローリングにワックスを塗布することで美しい光沢を与え、耐久性を高めます。ワックスは床の汚れを防ぐだけではなく、傷や摩耗から保護する役割もあります。竣工美装でワックスをかけておけば後の掃除も容易になり、美しい状態を長時間キープできる点もメリットです。

4.床のポリッシャー工事

ポリッシャーは、円形のブラシやパッドを回転させて床を清掃する機械です。工事が終わったばかりの建物の床には、切子や機械から飛び散った油などが付着することがあります。ポリッシャーを使って汚れを除去し、清潔で滑らかな床面に仕上げることで美しい状態で施主に引き渡せます。

5.細部の仕上げ

美装作業ではスイッチやコンセント周り、ドアノブなど、細かい部分の仕上げも大切な作業の1つです。これらの箇所には工事中のホコリや指紋が付きやすいため、クロスやブラシを使って丁寧に拭き取ります。見落としがちな細部まで清掃することで建物全体の完成度が高まります。